親知らずって?
前から数えて8番目にはえてくる歯で、正式には第三大臼歯と言います。
大体、成人する頃にはえてくるため親がこの歯を見ることはないということから一般的に「 親知らず 」と呼ばれます。
はえるスペースが狭いことから、斜めや水平にはえたり、多くが歯ぐきに埋もれたままであったり、問題を抱えやすい歯でもあります。
親知らずが引き起こすトラブル
1.むし歯、歯周病、口臭
汚れがたまりやすいため、むし歯や歯ぐきの炎症が起こります。口臭も発生します。
2.歯並びが乱れる
親知らずがぐおいぐい押すことで、歯並びが乱れてしまうこともあります。
3.手前の歯や周りの骨が溶けてしまうことも
最悪の場合、手前の歯や歯ぐきの骨まで溶けて取返しのつかないこともあります。
親知らずの抜歯について
手前の歯に対する影響や歯ならび全体を考慮し、トラブルが予測される場合は抜歯します。逆に、特に支障がないと判断された時は抜歯しません。
若いうちは比較的、骨がやわらかいので早めに処置することが大切です。
当院では事前にレントゲン検査とCTを利用して診断し、安全に配慮した親知らずの抜歯を行います。親知らずの近くに神経や血管が通っている場合、傷つけてしまうと一時的な麻痺や出血のリスクがあります。そのため、場合によっては大きな病院へご紹介することもあります。
◆ 抜歯の痛みについて
個人差はありますが、麻酔を使うので抜歯自体はほとんど痛くありません。抜歯後、腫れや痛みが気になる際は、処方薬を服用してください。通常2~3日で治りますが、1週間ほど長引くケースもあります。早めに回復するよう、歯科医の指示に従って安静に過ごしましょう。
親知らずが気になりだしたら、放置せずにきちんと対処することが大切です。まずはお気軽にご相談ください。